こんにちは。ライターの田中嘉人です。

まだまだ旅行はしづらいし、友達との集まりも延期延期の繰り返し……

本当に……

ス・ト・レ・ス・た・ま・る・!!

 

「むむむむむ……」

「ちょっと〜、何カリカリしてるのよ〜?」

「あ、ジモコロ編集長のギャラクシーさん。いや今の状況……旅行も無理、友達と集まるのも無理って、こんなのストレス溜まりません???」

「確かに遠方への旅行や友達との集まりには注意が必要だけどさ、近場で、しかも一人でアウトドアを楽しむぐらいならいいんじゃない? 最近ソロキャンプとか流行ってるし」

「ソロキャンプ!?  確かに、みんなでキャンプするのは何回かやったことあるけど、ソロは経験ないですね。そうか、ひとりで行ってもいいんだ……」

 

というわけでやってきたのは、横浜にある「アルペンアウトドアーズ 港北ノースポートモール店」

 

扱っている商品はキャンプ用品から登山用品、アパレルから食料品まで、5万点に及びます。ムチャクチャ広くて壮観です。

 

話を聞いたのはスタッフの“わんちゃん”こと犬塚智仁さん

店舗のYouTubeチャンネル「アウトドアーズチャンネル」でも活躍中の、“ソロキャンプの達人”です

 

この人です

 

「いらっしゃいませ。ソロキャンプに挑戦したいとか?」

「いえ、まだ“興味を持った”くらいの段階です。ひとりでポツーンとキャンプしたら寂しくないの?とか色々疑問がありまして」

ひとりでポツーンと、というのが逆に良いんですよ。他人のペースに合わせなくていいので、自由に好きなことができる。街の喧騒を離れ、自然の中に身を置いて、ひとりだけの時間を満喫できます」

「なるほど……ソロだからこそできることを楽しめばいいのか」

「“ひとりだけの時間”って、大人になると貴重ですよね。僕はソロキャンプの経験はないけど、大自然の中でひとりで過ごすのって憧れちゃうな」

「景色を見て、自分が好きなものを好きなタイミングで食べて、飲んで、夜は本を読んだり動画を見たりしてもいい。そういうのはみんなでキャンプしてるとできないでしょ?」

「確かに。キャンプというと、みんなでわいわい遊んでお酒を飲んで気がついたら眠りこけていることが多かったですね。キャンプというより、野外宴会で……」

「まぁ、それはそれで楽しいんですけどね(笑)」

 

「もしソロキャンプに挑戦するとしたら、アイテムは一式揃えた方が良いのでしょうか?」

「テント、マット、シュラフ、タープ、チェア、焚き火台などは用意したほうがいいですね。せっかくのソロキャンプですから、自分が好きなアイテムを選びましょう」

「自分ひとりが使うものなんだから、お気に入りの逸品を買ったほうがいいと」

「家族でのキャンプは経験があるので、アイテムはある程度持ってるんですけど……悩みどころだな。犬塚さんはどういったテントを使ってるんですか?」

「僕がソロキャンプで使用するテントは、6人用、もしくは9人用です」

「え、でかっ! ソロなのに?」

 

大きいテントの方が結露しづらいんですよ。結露の原因は、テントの中と外の気温差ですよね。小さいテントだと中の気温が上がりやすく、翌朝びっしょりってこともあります」

「よく『夜中、雨降った?』と思うくらい濡れていることがありますが、あれは結露だったのか……」

「しかも大きめのテントであれば、大勢でのキャンプにも使えますしね」

「なるほど、確かに汎用性は高いですね」

「逆に、テントは安上がりのコンパクトなものに抑えて、シュラフやマット、チェアにお金をかけるのもテです」

「うわ〜揺さぶってきますねぇ〜(笑)。大勢でのキャンプの予定がないなら、ソロキャン専用に小さいテントを買っちゃうのもアリだよな……」

「とてもじゃないけど、ひとりじゃ決められない! 予算も限られているし。 相当奥が深そうなので、ぜひ詳しく教えてください!」

 

▼もくじ

・キャンプ未経験者向けアイテム

・キャンプ経験はあるけどソロ初挑戦の人向けアイテム

・慣れたら使ってみたいこだわりアイテム

・実際にソロキャンプしてみる

 

キャンプ超初心者向けアイテム(デイキャンプ)

「キャンプ自体やったことないって人が、いきなりソロキャンプから始めるのって、さすがに無理ですよね?」

「田中さんは家族や仲間内でのキャンプ経験はあると聞きましたが……」

「僕はキャンプ経験がありますが、読者の中にはまったくの未経験って人もいるかもしれないので」

「安全面などを考えるといきなり一人でのテント泊はお勧めしません。未経験の人はまずデイキャンプ(日帰りキャンプ)から始めてみましょう!」

「なるほど。宿泊なしのデイキャンプならハードルはかなり下がりますね」

「日帰りでも充分キャンプの雰囲気や楽しさを味わうことができます。宿泊の必要がないのでテントの代わりに―」

 

「こういったアイテムを使用するとか」

ColemanのスクリーンIGシェード+? 1万円程度とリーズナブルですけど、これはテントじゃないんですか?」

「スクリーンシェードやサンシェードと呼ばれるものは、外から見えないことや日除けを目的としたアイテムです。形は似てますが、基本的に宿泊のためのアイテムではないですね」

「なるほどなるほど」

「続いてはタープですね。タープは太陽の日差しや雨を防ぐためのもので、屋根のみの大きな布です」

 

「なくても何とかなるんですけど、あるとキャンプ満喫度がハネ上がるんで、ぜひおすすめしたいですね。屋根の下で開放的に料理を食べたり、読書をしたりする……いわばリビングのようなイメージです」

「テントなどの密閉空間とは違った開放感があるわけですね」

「屋根があるだけで“自分の空間~!”って感じする」

「お手頃な価格のものだと『SLUMBERJACK』アルペングループオリジナルブランド『IGNIO』のタープがオススメです。安ければ5,000円台から、高くても1万5,000円以下で購入できますよ」

※SLUMBERJACKの場合、ポールは別売り

 

イグニオ 軽量型ワンアクションタープ IG20005OT キャンプ タープテント IGNIO

 

「デイキャンプで他に必要なものってありますか?」

「日帰りなのでシュラフ(寝袋)はいらないですから、あとはチェアかな。ただデイキャンプなら長時間は座らないわけですから―」

 

『Herinox』のこれなんか良いんじゃないでしょうか。こちらはタクティカルスピードスツールというモデルです。価格は1万4,000円近くしますが、生産が追いつかないほどの人気モデルです」

「Herinoxは有名ですよね! めちゃくちゃコンパクトだし、これなら車がなくても持ち運びがラクそうです」

「そうですね。駅近くにもキャンプ場はあるので、電車派のキャンパーも多いです。そして電車で行くならやはり軽量コンパクトという要素が重要になってきます」

 

「あとはガスコンロやアルミテーブルなども用意して、コーヒーを淹れたり、カップラーメンを食べたりしたら、ソロキャンプの気分は充分に味わえると思いますよ」

「おお、すばらしい。5万円以内で一式揃えることもできそう」

「スクリーンシェードやチェアは、デイキャンプ以外にもお子さんの運動会や釣りなど様々な利用シーンがあります。持っておいて損はないと思いますよ」

 

キャンプ経験はあるけどソロ初挑戦の人向けアイテム

達人おすすめテント

「では、ここからは僕のように“キャンプ経験はあるけどソロは初挑戦”って人向けのアイテムを教えてください」

「まずはテントからいきましょうか。ド定番のものだと『SnowPeak』のアメニティドームですね。ソロはもちろん、カップルでも使用可能。価格も3万円台で、大人気のアイテムです」

 

「SnowPeak製のテントがこの価格で手に入るんですね!」

「これデザインもめちゃかわいいな~」

「さらに、僕が個人的にオススメしたいのがこちら。NEMOのオーロラストームというモデルです」

 

ニーモ オーロラストーム 2P キャニオン (NM-ARST-2P-CY) キャンプ ドームテント 2人用 NEMO

 

「ソロキャンプ用とはいえ、テントがこんなにコンパクトに?」

「厳密にいうと、1人用ではなく、2人用です。が、3人家族でも充分に使えます。そして、驚くべきはこの重さです。ちょっと持ってみてください」

 

「え、めちゃくちゃ軽いんですけど」

「でしょう? 重量は2.35kg。価格も3万円台です」

「リーズナブルで、軽くて、コンパクト。言うことなしです」

 

達人おすすめタープ

「続いてはタープですね。タープに関してはソロキャンプ関係なくおすすめなのが、『KOKAGE wing Narrow』というモデルです」

 

「ぐっっっ……6万円台! 他のタープと何が違うんですか?」

「形自体も特殊なのですが、最大の特徴は素材がコットンなんです。火に強いので、コアなキャンパーに選ばれていますね」

「めちゃくちゃカッコイイですが、ちょっとお値段が……」

「もちろん『超初心者向け』で紹介した『SLUMBERJACK』『IGNIO』のタープでも充分ですよ! IGNIOにもコットン製のタープがありますし」

 

イグニオ ヘキサゴン型タープテント IG 19028HT-TC キャンプ タープテント ヘキサタープ 大型 サンシェード IGNIO

「あの~、安いタープだと他のキャンパーからナメられないですか? ソロキャンはやったこと無いけど、キャンプ自体は何度かやってるのでナメられたくないんですけど……」

「めんどくさい奴だなー」

「そんなことでナメられたりしないので大丈夫ですよ(笑)。タープで大切なのは張り方です。張り方が上手な人はキャンプ場でも一目置かれますし、逆に下手だとカッコ悪いです。説明書やYouTubeなどを見て一度練習しておきましょう!」

「完全に我流でやってた……ちゃんと復習しておこう……」

 

達人オススメのシュラフ&マット

「続いてはシュラフとマットですね。個人的にキャンプアイテム選びで重要なポイントのひとつがシュラフとマットだと思ってます」

「え? テントじゃないんですか?」

「キャンプ中に多くの時間を費やすことのひとつが『寝ること』です。だから寝る時間を快適にすることで、キャンプそのものがめちゃくちゃ楽しくなるんですよ」

「ああ……確かに、寝床が硬かったり、寒かったりしてうまく寝付けないと、翌日のダメージはデカいですね……」

「夏用のシュラフであれば、どのメーカーのものでもそこまで差はないのですが、問題は冬用です。シュラフには『快適温度』『下限温度』といった表記が記載されているので、キャンプ場の最低気温を調べて、そこから-5℃を目安にすると安心です」

キャンプ場の最低気温が5℃なら快適温度0℃のシュラフを選ぶということですね」

「冬用ですと個人的にオススメなのは『BUNDOK』というブランドのマミー型シュラフ快適温度は-5℃です。時期によっては5,000円前後で購入できます」

 

バンドック マミー型シュラフ BDK-61 キャンプ シュラフ BUNDOK

 

「へえ。想像以上にお手頃だ」

「もっと費用を抑えたいのであれば、『Coleman』『LOGOS』といった有名ブランドの、快適温度0℃〜-5℃のシュラフがいいでしょう。念のため貼るタイプのカイロを持っていくと安心ですね」

「なるほど、では続いてマットのおすすめを教えてください」

「マットといっても色々と種類はありますが、今回紹介するのはテントの床面とシュラフの間に敷く、いわゆるインナーシートです」

「僕は普段は折り畳み型の銀マットを使っていますね」

「銀マットもないよりはマシだと思いますが、快適さを追求するのであればやはりもっと厚みがあった方がいいですね」

 

「ちょっとココに寝転んでみてください」

 

「どれどれ……え? ちょっと待って」

 

「家のベッドより快適なんですけど」

 

「でしょう? マットの下、見てください」

 

「うわ! こんなにデコボコだったんですか。全く気にならなかった……!」

良いマットを敷けば寝心地は段違いに良くなります。また、マットには空気と中綿が入っているので断熱効果がありまして、地面からの冷気が伝わりにくいんですね。秋冬春にかけてのキャンプではマストですよ」

「なるほど……いやぁ、でも相場は2〜3万円ですか……? 必要性はめちゃくちゃ感じるけど、ちょっと手を出しにくい価格ですね」

 

「では、こちらの『NEMO』オーラ レギュラーマミーはいかがでしょう。先ほど試してもらったマットほど分厚くはありませんが、そこそこクッション性もあり、価格は1万円台。コンパクトに収まり、ソロキャンプにぴったりです」

「当たり前だけど、『じゃあこれは?』『こっちはどうです?』ってパッと出てくるのすごいな。ネットでの買い物も便利だけど、店員さんにアドバイスをもらいながら買えるの助かる」

 

達人おすすめのチェア

「続いてはチェアのおすすめを紹介しましょう。キャンプでは寝るのと同じくらい座ることに長い時間を費やすから大事です」

「確かに……キャンプ中ってほとんど座ってますもんね」

「これから紹介する3つのチェアの価格帯は全て1万5000円〜2万円です。まずひとつ目は、『Hang Out』というブランドのチェア。とりあえず座ってみてください」

 

ハングアウト ポールローチェア ベージュ POL-N56 BE キャンプ チェア HangOut

 

「あ、めちゃくちゃいい……!」

「家具メーカーのブランドなので、座り心地は抜群。腰回りをしっかりカバーしてくれるので、座っていても疲れないんですよ」

「腰痛持ちなのでありがたいです。これ、座りながらの作業もやりやすそう」

「続いては、『ONWAY』というブランドのチェアです」

 

オンウェー Comfort Low Chair コンフォートローチェア (OW-61BD-BM) キャンプ チェア

 

「あ、ちょうどリラックスできる!」

「人間工学に基づいてチェアをつくっているので、こちらも座り心地はすごくいいと思います。しかも、肘掛けがついているので、のんびりと読書したい方には最適です」

「肘掛けの曲線がおしゃれだな~」

「最後にご紹介するのは、どんなシーンでも使える僕イチオシチェアです、『鎌倉天幕』という新鋭ブランドのチェアなのですが。まずは黙って座ってみてください」

 

「どれどれ……」

 

「あ、なるほど。座った感覚としては、先ほど紹介していただいた『Hang Out』と『ONWAY』の中間ぐらいかな。いいとこ取りですね」

「そういうことです! 座り心地がいいのでリラックスできますし、調理や焚き火で前屈みになる際も使い勝手が良い。この3つのチェアであれば、どれを選んでも失敗はしないですね」

「座り心地って感覚的なものだから、こういった巨大店舗で比較しながら選ぶの良いですね」

 

その他のアイテム

焚き火台

焚き火はキャンプの醍醐味! ゆらめく炎を見てるだけでまったりするし、夕食もおいしいものを調理したいですね

 

テーブル

ソロキャンなら豪華なものは必要ないので、軽量でコンパクトなものがおすすめ!

 

より上質なソロキャンプをしたいなら

「ソロキャンパーたちのInstagramなどを見ていると、みなさんめちゃくちゃおしゃれなアイテムを使ってるじゃないですか。僕も『コレを持ってたら一目置かれる』というアイテムを知りたいんですが……」

「見栄っ張りだなー」

「いえ、その気持ちって大事だと思いますよ。アウトドア系の趣味ってギアやアイテムを集めるのも楽しいから。自慢の逸品を持つだけで次のキャンプが楽しみになりますよね」

 

「ぼくのおすすめは『NANGA』のシュラフですね。シュラフ界のモンクレールとも呼ばれるブランドで、値段も3万円以上しますが、まさに『コレを持ってたら一目置かれる』と思います」

※モンクレール=フランスのファッションブランドで高級ダウンジャケットが有名

 

ナンガ 寝袋 UDD BAG 180DX レギュラー イエロー (N1U1YE10 YEL) キャンプ シュラフ NANGA

 

「続いて紹介するのはランタンです」

 

「照明用としてのアウトドアメーカー製のランタンとは別に、こういったヴィンテージ仕様のランタンをテーブルに置くと、一気に上質な空間が演出されます」

「めちゃくちゃおしゃれだ。写真映えもしそう」

ランタンの揺らぐ火の灯りで、ウイスキー傾けながら読書なんてどうですか?」

「子どもの頃憧れたのは、そういう大人だった」

「さて、一目置かれるアイテムの最後は、フライパンとかいかがでしょう?」

「フライパン? 僕、バーベキューは網派だし、フライパンって持ち運びが面倒じゃないですか?」

「最近のキャンパーのトレンドは、網よりも鉄板やフライパンですね。それにサイズも……」

 

「かなりコンパクトなんです」

 

「ちっさ!」

『turk』というドイツのブランドで、100年使えるフライパンだと言われています

「寿命的に、ダークエルフでもない限り100年使うのは無理なのでは?」

「でもこれすごい存在感ですよ。無骨なのに洗練されてる質感……ハムエッグを焼くだけでも、絵になりそう」

 

「1万7,000円するだけあって、機能性も抜群です。厚いから蓄熱性が高く、食材の余分な水分が一瞬で飛んで、甘みだけが引き出せる。普段使いもできるので、僕は2つ持っています」

「欲しい……これ欲しい……少々お高いけど実用的だし、タフに使えそうだし……うぅぅぅぅ~~~……よし! 買います!!

「おぉ、思い切りましたね! でも長持ちするんで絶対に後悔はしませんよ!」

「田中くんダークエルフだったの?」

 

犬塚さんイチオシのturkのフライパンを買いました! これで肉を焼くぞ!

 

奥多摩でソロキャンデビュー

数日後……

 

「ソロキャンプのために奥多摩までやってきました。いや〜絶景ですねぇ」

「空気が美味しいわ」

「じゃあ、さっそく設営しましょうか? ギャラクシーさんは車から用具一式を持ってきてください」

「いや、ソロキャンプなんだから、設営はひとりでやらないと」

「……」

 

「ヒィヒィ、フゥフゥ……いつも使ってるファミリー用のキャンプ用品だからめっちゃ重い! こんなことならアルペンでソロ用のアイテムを揃えとけばよかった……」

 

「このポールを、ここに通して……あれ? どうなってんだ? ギャラクシーさん説明書とってもらえます?」

 

「ごめ~ん、今忙しい!……ええっと『奥多摩なう』っと」

 

やっと形になってきた……

 

チェアとテーブルを設置すれば……

 

完成〜〜!!

大勢でやれば20〜30分で済むテント設営でしたが、ひとりで手間取りながらやったら1時間ほどかかってしまいました

 

「ひとりだとテント設営に手間や時間がかかるだろうな、というのは予想してたんですが……盲点なのが搬入でした。重いだけじゃなくて、駐車場まで何回も往復しなきゃいけないのが大変だった」

「なるほど。搬入は、人数によって苦労度が左右される作業の最たるものだもんね」

「ソロキャンするなら駐車場からテントサイトまでの距離が近いキャンプ場を探すか、もしくは荷物を軽量化したほうがいいですね」

※キャンプ場によっては搬入用のリヤカーを借りられるところもあります

 

ただ、苦労した分、ビールがいつもよりうまい~~~!! 達成感もあるし、心地良い疲労です

 

さっそく料理を、と行きたいところですが、それは夕食にとっておいて……昼食はコンビニのおにぎりでも食べるかな!

 

「うっ、うまいっ……!! コンビニのおにぎりってこんなにおいしかったっけ?? 設営で疲れた身体に染み渡るようだ……」

「わかる~! 大自然の中で食べれば、120円のおにぎりすら超極上の高級グルメになるよね!」

「……ん? そういうギャラクシーさんは何を食べてるんですか?」

 

「あ、これ?」

 

「寿司だが?」※2000円

「なんでそんなことするの?」

「じゃあ僕はそろそろ帰りますね。いつまでも二人でいたらソロキャンプの意味がないから。バイバーイ」

「え……」

 

ポツーン

 

一人になると途端に静かに……寂しくなるかと思いきや、むしろ孤独が心地良いですね(というか寿司だけ食って帰ったやつがいなくなっても寂しくなるわけがない)

 

思う存分本を読んだり、お酒を飲んだりしていたら、あっという間に日が暮れて―

 

夜!

直火OKのキャンプ場だったので、焚き火をしてみました

 

パチパチと薪の爆ぜる音が心地いい。永久に見てられるな……

 

夕食は、turkのフライパンを使って、犬塚さん直伝のハンバーグをつくってみました。これがシンプルながらめちゃくちゃうまい!!

 

考えてみたら、こんなに静かな夜って何年ぶりだろう? 心ゆくまでお酒を飲み、動画を見て、最高の夜はゆっくりと更けていく―

 

翌朝

 

朝靄の中で飲むモーニングコーヒーの贅沢さ。初めてのソロキャンプとしては、上々の出来たったのではないでしょうか。

 

すごく楽しかったので、またチャレンジしてみたいと思います。

ソロキャンプ、最高〜!!

 

おわりに

正直、最初は「ソロキャンプなんて寂しくてつまらないのでは?」と思っていたのですが、全くそんなことなかったです。

騒がしい街を離れ、自然の中にただ一人いることの心地よさ……極上でした。

 

ただ、準備と片付けを全てひとりでやらなければならないのは、やっぱりまあまあ大変でしたね……

 

(おわり)

取材協力:アルペンアウトドアーズ 港北ノースポートモール店

※記事内で紹介した商品の価格は、掲載当時のものです